変形性膝関節症
膝関節の軟骨がすり減ることによって膝の関節が変形してくる病気で、痛みや炎症を伴います。軟骨がすり減って小さくなった分、体重がかかると膝関節の大腿骨と脛骨のすき間(関節裂隙)は狭くなります。軟骨が正常の膝ではこのすき間は6〜8oですが、変形性膝関節症にかかってしまうと3〜4oになります。軟骨がすり減ると内側の骨がでてきて直接に触れることから、それが刺激となって骨棘というとげのような突起や、骨提という堤防状の出っ張りがあらわれてきます。また関節面の骨が硬くなるために硬骨化が起こったりします。そして、関節包の内側の骨膜に炎症によって、膝関節から注射器で関節液を抜いてみると、黄色い粘り気のある液体をみることができます。